江差線サイクルトレイン 市長が開業準備協で提言へ…北斗市議会

update 2012/6/13 12:49


 【北斗】第2回定例市議会が12日、開会し、会期を15日までの4日間と決めた。北海道新幹線開業後にJR北海道から経営分離され、第三セクター方式で運営される江差線(五稜郭―木古内間)に自転車ごと乗車できる「サイクルトレイン」の導入について、高谷寿峰市長は「自転車を乗せることができれば、通学利用者の利便性は高まる」と、今後の道や沿線自治体で構成する開業準備協議会で提言すると述べた。

 江差線の三セク移行後の利用促進策について、水上務氏質問に答えた。

 高谷市長は「(三セク鉄道は)運行開始とともに赤字であり、収支改善の努力は欠かせない」との認識を示し、サイクルトレインの導入課題として、「車両の改造や改札、ホームの改良も必要。JRが引き続き管理する五稜郭、函館駅が要望を聞いてくれるかにも課題がある」と述べた。

 水上氏は人件費削減の観点から定年退職者の再雇用などの経費削減策を挙げた。高谷市長は先行県で、三セクの経費負担が少ない形でJRからの出向社員を受け入れている事例があるとし、今後の検討課題にするとした。

 一般質問には水上氏のほか2氏が登壇。主な質疑は次の通り。

 高田茂氏 大野川の河川敷や川の中にも雑木や雑草が自生している。低木を植えて景観を整えるなど、適切な管理、整備が必要。

 井口博土木課長 河川の土砂は中州も含め、道の公共土木施設維持管理基本方針の中に、撤去の方針がある。築堤などへの植栽は管理上難しいが、函館建設管理部と協議してまいりたい。

 高村智氏 全国で通学中の児童らが死傷する痛ましい事故が起こった。市内の危険箇所と、今後の対策は。

 吉元正信教育委員長 町内会から歩道設置や道路拡幅の要望がある場所や、歩、車道の段差がない道路などを把握している。道路の整備よる対策もあるが、安全、安心に登下校できる環境づくりも大切。啓発活動の実施、無謀なドライバーへの取り締まり徹底強化を要請したい。

提供 - 函館新聞社


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