厚沢部小児童が育てたカワヤツメ放流
update 2012/6/12 12:32
【厚沢部】厚沢部小学校の4年生29人が11日、クラスで育てたカワヤツメ(ヤツメウナギの仲間)の稚魚1万匹を厚沢部川に放流した。「大きく育って元気に戻ってきてね」と声を掛けて見送った。
体長1センチほどの稚魚は、厚沢部町河川資源保護振興会の山下清会長(62)と坂本和晃副会長(53)の手ほどきで、5月に子どもたちが人工授精から水温の管理に取り組んだもの。同校では4年目にして初の成功となり、「ふ化はとても難しく、児童による取り組みでは全国でも珍しい」(坂本副会長)という。
子どもたちは山下会長の指導で、緩やかな水の流れと腐葉土の豊富な水辺を選び、同振興会で用意した5万匹も加えて丁寧に放流した。稚魚は川辺で3〜4年、近海で3年ほど過ごして再び川に戻ってくるという。
佐々木心君(9)は「稚魚がどのように大きく成長するかが楽しみ」、片桐乙葉さん(9)は「いつもかわいがって育てた稚魚と離れるのは少し寂しいけど、元気に育ってほしい」とにっこり。山下会長は「この活動を通じて、日々の暮らしの中における河川との関係や自然保護への思いを深めてもらえれば」と話していた。
この放流活動は、道と北海道環境財団、北海道コカ・コーラボトリングが取り組む環境保全活動「北海道e−水(いーみず)プロジェクト」の助成を受けて実施した。
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