家庭ごみ 過去最少 函館の昨年度排出量6万4千トン
update 2012/6/10 11:20
函館市内で昨年度排出された家庭ごみの量は、6万4145トンと過去最少だったことが分かった。無駄なごみを出さないエコ意識の浸透をうかがわせる一方、2015年度までの「第2次一般廃棄物処理基本計画」の目標達成は難しい状況で、ごみ減量の新しい取り組みが求められている。
昨年度の内訳は、燃やせるごみが5万130トンと大部分を占め、次いで燃やせないごみと、缶・ビン・ペットボトルが5000トン前後だった。東日本大震災の災害廃棄物や猛暑による缶や生ごみが増えた10年度(6万4928トン)に比べて約800トン少なかった。
市では02年度からごみ処理の有料化とプラスチック容器包装の分別収集を始めて以降、家庭ごみの総量は6万トン台で推移している。05年度から廃プラスチックや繊維類などを燃やせるごみにしたことで、燃やせないごみは昨年度、01年度比で約1万4000トン減の5117トンと大幅に減り、埋め立て処分の負担軽減につながっている。
ただ、全体の排出量は昨年度、02年度比で1500トン減にとどまるなど、大きな変化はない。一般廃棄物の減量化を推進する同計画では15年度の目標値を約5万7000トンと設定しているだけに、このままのペースだと達成は厳しい。
レジ袋削減を目指したマイバッグの普及などは進んでいるが、市環境部は「今後とも関係団体などと連携しながら、エコライフを推進していきたい」としている。
また、昨年度はテレビ放送が地上デジタル放送へ完全移行したのに伴い、アナログテレビの不法投棄が増加。回収台数は年間696台で過去最多になっており、不法投棄の防止策強化も求められている。
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