ふるさと納税増加 昨年度484万
update 2012/6/9 11:41
函館市がまとめた、昨年度の「ふるさと納税制度」の寄付金は54件、484万6000円だった。制度が始まった2008年度から減少が続いていたが、大口の寄付者が増えたことで、前年度から7件、154万円増加している。市財務部は寄付者に対し、協力の継続を呼びかけていく。
ふるさと納税は地方税法の改正に伴い、08年に制度化。好きな自治体に5000円以上を寄付すると、現在住んでいる市町村の住民税、所得税から寄付額が控除される。
昨年度贈られた寄付金は、函館市全体を応援する目的で寄せられたのが282万円と、全体の半分以上を占めている。使い道を指定した項目では、観光や商工業の振興に115万円が寄せられ、昨年度から始まった「元気いっぱい商店街等支援事業」の運営経費に活用した。
人材育成や生涯学習の推進には16万円が寄付され、若者の技術、技能習得に向けた「ものづくり匠塾」の開催に充てた。このほかでは「すくすく手帳」の発行やフラワーバスケットの設置、地球温暖化対策推進事業などに使われている。 過去3年間の件数と金額は、制度が始まった08年度が90件、517万7000円で最も多かったが、09年度は54件、474万5000円、10年度は47件、330万1100円と減少していた。昨年度は最高額の100万円の寄付が2件あったほか、10万円以上の寄付が前年度比4件増の11件と多かったことが特徴として挙げられる。
市は寄付者に対し、お礼の文書を送付して寄付継続を呼びかけるほか、記念品を贈呈している。PRパンフレットは市内観光施設のほか、昨年東京にオープンしたアンテナショップでも配布するなどし、観光客らの目に留まりやすい場所に置いていく考え。市財務部は「高校の同窓会の集まりにパンフレットを配るなど、地道な活動を今後も継続していきたい」と話している。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。