市立3病院 2年連続黒字…昨年度実績
update 2012/6/7 11:08
函館市病院局は6日、市立3病院(市立函館、恵山、南茅部)の2011年度経営実績を公表した。単年度で4億5287万円と2年連続の黒字を計上。患者の確保や委託料の削減などで黒字を維持している。
同日開かれた病院事業経営改革評価委員会(委員長・岩田州夫公立はこだて未来大名誉教授)で明らかにした。
10年度の単年度収支は、一般会計から4億8000万円の繰り入れもあったため約13億円の黒字だった。昨年度は市の厳しい財政状況から繰り入れをしなかったことや、医者の減少などが響き、黒字額は約65%減少した。
3病院全体の収益は、前年度比約25億円増の207億9512万円。内訳として大部分を占める市立函館は同14億円増の184億6346万円となった。恵山、南茅部もともに増加した。
経費の合計は、同4億円増の183億1420万円。給与費、材料費などが前年を上回った。
各病院の1日あたりの一般入院患者数は、医者の減少などから函館が前年度比23・2人減の468・7人で、当初目標からは16・3人減。恵山、南茅部も当初目標を下回った。外来患者は函館が同28・9人減の1104人だった。
公立病院特例債(借金)を入れた累積赤字額は、特例債29億2610万円の全額繰り上げ償還などから前年度の約40億円から7億円まで減少。2009〜15年度を計画期間とする「市病院事業改革プラン」では、15年度までの解消を目指している。
本年度は当初予算ベースで2億7500万円の黒字を見込む。木村純委員(市立函館病院院長)は「函館に関しては当初の想定よりよかった。今後も地域の連携を高めた医療を目指していきたい」と語った。
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