鯨族供養慰霊祭、自然の恵みに感謝
update 2012/6/6 10:29
【木古内】木古内町で毎年開かれているオフロードバイクの耐久レース「サバイバル2daysエンデューロIN木古内」の実行委は4日、16、17の両日に行う今年の第25回大会をもって、終了することを決めた。ライダーが望む大自然を生かしたコース設定が困難となったことが理由。全国各地からライダーが集結する人気のある大会だったが、28年の歴史に幕を下ろすことになった。
道南近海のツチクジラ漁(5月25日〜6月30日)に合わせ、第8回鯨族(げいぞく)供養慰霊祭が5日、函館市船見町の称名寺本堂で開かれた。約30人が御霊(みたま)に祈りをささげ、自然の恵みに感謝した。
函館水産連合協議会(石尾清廣会長)の鯨(くじら)普及部会(利波英樹会長)の主催。今季は5日現在、ツチクジラ4頭が捕獲、水揚げされた。赤肉は市内の鮮魚店などの店頭に並ぶほか、食堂のメニューにもなっている。10頭まで捕獲される。
同寺の須藤隆仙住職が読経する中、参列者が焼香し、祭壇に手を合わせた。焼香後、須藤住職が「昔からクジラは人間の役に立っており、供養は非常に意義深い」と話した。
利波会長は「クジラの食文化が薄れてきた。肉の普及を通じ、自然の恵みに感謝する心も伝えていきたい」とあいさつ。慰霊祭後、参列者は鯨族供養塔前で記念撮影も行った。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。