エンデューロ今年で終了 コース設定が困難に
update 2012/6/5 12:16
【木古内】木古内町で毎年開かれているオフロードバイクの耐久レース「サバイバル2daysエンデューロIN木古内」の実行委は4日、16、17の両日に行う今年の第25回大会をもって、終了することを決めた。ライダーが望む大自然を生かしたコース設定が困難となったことが理由。全国各地からライダーが集結する人気のある大会だったが、28年の歴史に幕を下ろすことになった。
大会は1985年にスタート。当初はオフロードバイクの愛好家らが主催していたが、町が運営に協力するようになり、全国的にも知名度を上げた。参加するライダーも年々増加。最も多い時で240人がエントリーした。その一方で、さまざまな規制のため、当初全長50キロのコースが40キロに変更を余儀なくされた。
また、2010年には家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の拡大で、11年は東日本大震災発生による出場者減少で開催を断念。今年は3年ぶりの大会だったが、5月の大雨と雪解けに伴う増水で国有林内の林道が崩落する被害があり、さらにコースを5キロ短縮した。
この日、町役場で開かれた実行委で来年以降の開催の可否を協議。今後、大自然を生かしたコース設定が困難であること、それに伴い出場選手が減少していることから、大会の終了を決めた。
今年は全国から104人のライダーがエントリーしており、道内をはじめ、遠くは奈良県など本州各地から選手が集合する。実行委では町のホームページなどで出場選手らに最後の大会となることを周知するという。
実行委の工藤嗣美委員長は「本当に残念。25回も続けることができたのは、毎回参加してくれるライダーをはじめ、町や大会関係者のおかげ。感謝したい」と話した。
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