初夏の味 初水揚げ スルメイカ漁 上々のスタート

update 2012/6/3 11:56


 道南スルメイカ(マイカ)漁が解禁となり、2日早朝、12.2トンの初水揚げがあった。低水温による来遊遅れ見通しから一転、初日としては近年にない好漁。今季の漁は最高のスタートを切り、解禁を待ちわびた市民が早速、初夏の味を堪能した。

 1日に出漁したのは函館市漁協、銭亀沢漁協の計19隻。松前小島沖合で夜に漁を行った。函館漁港(函館市入舟町)に一番乗りの船が戻ったのは、2日午前3時45分ごろ。イカを満載にして帰ってきた漁船で、同5時半の初競りに合わせ、手際よく出荷作業をした。

 昨年の初水揚げはわずか2キロと不調に終わっただけに、函館小型イカ釣漁業部会(23人)の佐藤豊次部会長(62)は「まずまずの漁でひと安心。今年はイカがいるので昨年と違って続けて漁に出られる。小さめだが、型のいいものもある。たくさん食べてほしい」と顔をほころばせた。

 市水産物地方卸売市場(豊川町)で初競りがあり、函館魚市場営業1部の小林太史次長が「今年は漁に恵まれ、ほっとしている。豊漁になって業界の皆さんが潤っていい年になれば」とあいさつ。

 同社によると、初日の上場数量12.2トンは平年よりやや多い。10〜13センチ、60〜80センチが多く、平年並みのサイズだという。いけすイカは1566キロで1キロ当たり1800〜960円の値が付き、「数量にしてはいい相場」と同社。

 はこだて自由市場(新川町)のイカ専門店「富田鮮魚店」では53`を仕入れ、1皿6、7匹を1000円で販売。富田貞雄社長は「これだけ量があれば最高」と笑顔。35`を仕入れた和田鮮魚店(宝来町)の和田憲一社長は「出だしとしては量、型ともに申し分ない。今後の漁も期待できる」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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