台湾の復興航空、函館線7月から週2便

update 2012/5/31 10:57


 函館と台北を結ぶ国際定期路線の開設を計画している台湾の復興航空は、7月1日から毎週日、月曜の週2便4往復運航することを決めた。当面は台湾からの送客が中心のチャーター便として、函館や新千歳など道内5空港いずれかに毎日1往復ずつ乗り入れ、9月1日から正式に定期便としての就航を目指す。

 当初は5月からの道内への定期便就航を目指していたが、「日本での申請手続きや市場調査に時間を要した」(同社)ため、7月までずれ込んだ。7月からは従来と同様に台湾客をメーンにしたチャーター便となるため、日本の個人客にチケットは販売されない見通しだ。

 7月1日からは、いずれも台北北部の桃園国際空港発着で、函館が日、月曜、新千歳が火、土曜、帯広が水曜、旭川が木曜、釧路が金曜と道内空港のどこかで毎日1往復ずつ運航。機材は150人乗りの中型機「A320」1機をフル回転し、日台間を毎日ピストン運航する計画だ。

 函館市によると、同社は2008年から函館にチャーター便を乗り入れ、10年には年間で208便(3万2945人)に達した。昨年は震災の影響で一時運休したが、国際路線では最も早い5月に再開。年間では188便(2万7219人)が運航し、函館人気の高さもうかがえる。

 同社の汪祥龍業務主任は「定期便になれば北海道旅行のバリエーションが増える。チャーターの一方的な送客ではなく、日本から台湾にも誘客し、相互交流を活発にしたい」と話す。既に台湾当局に定期便就航を申請済みで、今後は国土交通省への許認可を受け、早ければ9月から定期便に切り替える方針。

 函館市の工藤寿樹市長は「これまでのチャーター便の実績を下回らないで台湾からの観光客がさらに上積みされることを期待したい」とし、本年度後半にも台湾に観光PRのトップセールスを行う考え。市港湾空港振興課は「正式な連絡はないが、函館の経済、観光の活性化には大きなプラス材料となる」と歓迎している。

提供 - 函館新聞社


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