スルメイカ 放射性物質検査を継続

update 2012/5/29 11:08


 今季のスルメイカ(マイカ)漁解禁に合わせ、水産庁が6月から、渡島・桧山を皮切りに全道で漁獲したスルメイカについて放射性物質の検査を始める。渡島は全道最多の13回、桧山は7回の検査を予定。道南を代表する水産物の安全性を確保し、消費者の期待に応えていく。

 福島第一原発事故による海洋汚染に対応。同庁が本年度も継続して、スルメイカを対象にした放射性物質のモニタリングを行う。「水産物の放射性測定調査委託事業」で、イカやサケなどの回遊魚が対象。一方、道はホタテやコンブなどの沿岸定着性の水産物について本年度も継続して検査する。

 スルメイカの検査は、渡島が6月に1回、7〜12月に月2回ずつの計13回。函館渡島いかつり漁業協議会(会長・佐藤正美松前さくら漁協組合長)が発送作業を担い、函館市沖で捕れたスルメイカを検体(1回につき10キロ)として海洋生物環境研究所中央研究所(千葉県)に送り、ヨウ素とセシウムの有無を調べる。同協議会は「消費者に安全だと訴えることが大事。イカが捕れれば、6月4日ごろから発送作業を開始したい」とする。

 桧山の検査は6月に1回、7〜9月に月2回ずつの計7回。

 スルメイカの来遊は道内で渡島・桧山が最も早い上、漁期も長い。ほかの検査は来遊時期に合わせ日高(9、10月に4回)、釧路(8〜11月に8回)、根室(9〜12月に8回)、網走(10、11月に4回)、宗谷(8〜10月に6回)と順次行う。結果は道のホームページで公開する。

 同協議会によると、昨年は8〜12月に恵山地区の大澗漁港で水揚げされたスルメイカについて計14回検査したが、放射性物質は検出されなかった。実施主体は道と道いか釣漁業協会(札幌)から、9月以降は国の検査対象魚種が拡充され、国の検査に移行した。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです