道南4月の雇用 有効求人倍率0.48倍 23カ月前年上回る

update 2012/5/29 11:07


 函館公共職業安定所が発表した4月の渡島・桧山管内の雇用失業情勢によると、有効求人倍率は0・48倍と前年同月より0・06ポイント高く、23カ月連続で前年を上回った。新規求職者が減少したが有効求職者は依然として1万人を超えており、基調判断は4カ月ぶりに下方修正。「先行き不透明な状況ではあるが、持ち直しの動きを続けている」とした。

 有効求人倍率は1〜3月には0・5倍を超えるなどリーマンショック前の水準まで回復していたが、4月にきて落ち込んだ。有効求人数は前年同月比3・6%増の5380人と24カ月連続で前年を超えている。

 雇用の先行指標となる新規求人倍率は同0・16ポイント上回る0・73倍と6カ月連続で前年を上回った。新規求人は同6・0%増の2254人となり、3カ月ぶりに前年より高くなった。建設業と宿泊業・飲食サービス業が特に好調。前月まで良かった製造業は反動減、公務・その他も減っている。

 有効求職者は同10・0%減の1万1101人と10カ月連続で前年より少ない。再び1万人台となっており、同職安は「新規求職者が大きく減少しているなど若干の明るさはみえているが、状況が改善したとは言いにくい」とする。

 合わせて発表した3月高校卒業者の4月末現在の就職状況は、求職者850人に対して就職者は805人と、就職率は94・7%となった。求職者が前月より減少しており、一部の卒業者が進学などに切り替えたとみられる。ただ45人が依然として就職できていない。

提供 - 函館新聞社


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