江差中学校改築 札幌の設計業者を選出 地域の特性生かした提案評価
update 2012/5/29 11:07
【江差】江差中学校の改築基本実施設計業務の企画提案(プロポーザル)の最優秀技術提案書が決まり、28日、町は公式ホームページで公表した。2次審査を経て、札幌市のアトリエブンク(三栖博社長)を選出。町は予定額を積算、6月の定例会で補正予算を組み、業者と交渉に入る。
同校は築50年以上の校舎で老朽化が懸念されており、北大の森傑教授を委員長に改築・実施設計業務プロポーザル審査委員会が23日に、2次審査をヒアリング形式で実施した。学習環境の充実のほか、地元の伝統と文化、歴史的な活用、地域協働としての存在意義などを改築テーマの柱に、選考したという。
アトリエブンクの提案書では、「路地、土地、屋根といった江差の伝統的な都市構成や町屋の特性を生かしながら」とし、校舎と体育館部分の一体化で、出来る限り廊下を作らずにその分を子どもらの活動場所に振り分ける。江差特有の強い北西風を体育館で防ぐ設計、災害時における避難拠点としての有効な機能も図る―などとする。
2次審査の講評で、森委員長は「本プロポーザルの主旨を的確に理解し、江差という固有の文脈を組み込んだ中学校の実現へ積極的である。今後の町及び町民との綿密な対話の中で、より質の高い基本設計・実施設計が取り組まれることを大きく期待する」としている。
町教委は、最優秀技術提案書について「あくまでもプロポーザルであり、この中にある校舎の外観などがそのまま決まったわけではなく、今後、具体的なものになっていく」としている。
建て替えは、現在敷地(陣屋町無番地)で、2013年度に着工、15年度の完成を目指す。現校舎で最も古い造りは1960年のもので、屋内体育館を含め、文科省交付金対象事業の「危険建物」として改築対象になっている。
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