子供歌舞伎の指導、見せ場作りに尽力 市川団四郎さんに感謝状…小松曳山八町連絡協議会
update 2012/5/28 11:12
石川県小松市で開かれる「お旅まつり」の曳(ひき)山子供歌舞伎を長年支えてきたとして、函館子ども歌舞伎を主宰する市川団四郎さん(72)にこのほど、小松曳山八町連絡協議会(縄紘平会長)から感謝状が贈られた。同協議会にとって初の贈呈で、市川さんは「20年以上続けられたのは、小松市の皆さんの支え。頑張ったかいがあった」と喜んでいる。
市川さんは役者で全国を回っていた10代のころ、当時の曳山子供歌舞伎の関係者と縁があり、役者として第一線を退いた1986年から演技指導を行うようになった。現在は、4月中旬に滋賀県長浜市で開かれる「長浜曳山祭り子ども歌舞伎」で振り付け、舞台指導を3月下旬から行い、長浜市の終了後すぐに小松市に入り、約1カ月間、地元公民館で演技を指導している。
輪番制のため、子供にとっては4年に1度の出演機会。「一生に1度のチャンスを楽しもうと子供たちは懸命」と市川さん。以前は豪華な曳山や衣装だけが目立ったが、市川さんは伝統を踏まえながら、ステージとは違う曳山ならではの芝居を楽しんでもらうことや、子供たちにそれぞれ見せ場があるように演出を工夫してきた。
最近は子供たちの熱心さもあって、祭りの雰囲気よりも芝居を楽しもうとする客が増してきたという。この功績が小松市関係者に認められた。感謝状は愛知県の義太夫三味線奏者の鶴澤友枝さん(80)とともに11日に同市役所で受けた。
市川さんは「私も子供や小松の皆さんから教えられることはたくさんある。これからも良い芝居を残せるように頑張りたい」と意欲を新たにしていた。
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