マイカ大漁祈願 海上安全パレードも 来月1日解禁

update 2012/5/27 11:14


 6月1日のスルメイカ(マイカ)漁解禁を前に、函館市漁協(橘忠克組合長)の「函館小型イカ釣漁業部会」(佐藤豊次部会長、23人)は26日、大漁と海上操業の安全を願う祈願祭を同市入舟町の函館漁港で開いた。漁業関係者や家族ら大勢の人が訪れ、今季の豊漁を期待した。

 会場にはイカ釣り漁船が並び、色とりどりの大漁旗が掲げられた。神事では、漁船をおはらいした後、佐藤部会長(62)らが玉ぐしをささげて豊漁と安全操業を祈った。恒例の餅まきもあり、紅白餅やお菓子を手にした子どもたちが笑顔を見せていた。

 海上安全パレードでは、御札船の第一克丸(鈴木雄二船主)など約10隻が海上に繰り出し、お札を海に流して安全祈願をした。

 昨年の漁解禁直後は記録的な不漁だった。佐藤部会長は「漁に出てみないと分からないが、新潟や山形で漁が良くなってきており、日本海側にイカがいるようだ」と期待を込める。函館市水産課は「日本海側の資源量が前年より多いとの専門家の指摘もある。大漁で帰港してほしい」と願う。

 水産庁が4月下旬に発表した日本海全体のスルメイカ長期漁況予報によると、来遊量は前年を上回り、近年(2007〜11年)平均並み。魚体も前年より大きく、近年平均並みと予測。

 今年は漁船に使うA重油が高いままだ。同漁協の組合員への販売価格は1g当たり88・8円(税別、今月16〜31日)と前年同期より0・7円高い。漁解禁直後は漁場となる松前小島付近まで片道5、6時間かかり、燃料代が経営に重くのしかかる。

 スルメイカの漁期は来年1月末まで。

提供 - 函館新聞社


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