赤々新鮮ツチクジラ 市内店頭にお目見え

update 2012/5/27 11:14


 松前町江良沖で25日に捕獲後、函館港に初水揚げされたツチクジラの肉が26日、函館市内の鮮魚店などにお目見えした。函館ならではの味を、市民が早速買い求めていた。

 はこだて自由市場(新川町)の前鮮魚店(前直幸社長)では同日、例年並みの赤肉10キロほどを仕入れ、500グラムの大きさに切り分けて1パック1000円で販売。前社長は「函館で捕れたものなので、ぜひ食べてほしい」とPRする。

 「鮨処(すしどころ)しん善」(湯川町、杉本哲店長)は同日から、刺し身やショウガ焼き、ユッケ風、竜田揚げの4品を提供。杉本店長は「刺し身が一番人気。ツチクジラは定番になっており、この時期になると食べに来られるお客もいます」と話す。

 1頭目は雄で体長9・2メートル、体重8・3トン。26日朝、市水産物地方卸売市場(豊川町)に約650キロが上場された。1キロ当たりの卸値は赤肉1100円、小切れ肉730円。

 函館魚市場の担当者は「数量は前年並み。卸値は前年より200円ぐらい安い。三陸沖の調査捕鯨で捕獲されたミンククジラの肉があったことや、冷凍品も含めクジラ肉が広く出回るようになり年々クジラの価格が下がっている」という。ツチクジラは1、10頭目が函館港、2〜9頭目が松前港に水揚げ予定。

提供 - 函館新聞社


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