マイカ漁解禁まで1週間、豊漁願う漁師切実
update 2012/5/25 11:36
今季のスルメイカ(マイカ)漁の解禁(6月1日)まで1週間に迫った。昨年の漁解禁直後は極度の不漁だっただけに、漁業者は出だし好調を願いながら出漁準備を進めている。今年は燃油高も不安要素だ。函館市漁協(橘忠克組合長)の函館小型いか釣部会(佐藤豊次部会長、23人)は26日午前11時から、函館漁港(入舟町)で大漁祈願祭を行う。
同漁港で24日、第五光洋丸(9.7トン)の整備に取り組んだ山本光夫さん(63)は「本州の日本海側の漁はいいという話を聞かない。漁が少なかったら、燃油も高いし何日か出漁を見合わせるしかない」と厳しい表情だ。解禁直後の漁場は日本海側の松前小島付近で、片道5、6時間かかる。漁業者は船舶操作の工夫や節電などの対策をし、何とか乗り切りたい考えだ。
同漁協が組合員に販売するA重油の系統価格は1g当たり88.8円(税別、今月16〜31日)で、前年同期より0.7円高い。4月中旬から下げてきたものの、同漁協は「まだ厳しい水準には変わりない。負担が大きい」と頭を悩ませる。半月ごとに改定されるA重油の販売価格は、6月1日には今より2、3円下がるとの見方もある。
同漁協は「石川、新潟、山形県沖でのイカ漁が遅れている上、漁模様も薄いようだ。函館近海への北上も遅れるのではないか。雪が多くて水温が低いと、ホッケやスルメイカなど回遊魚が影響を受けやすい」という。
祈願祭では、約100人が神事やもちまきを行い、豊漁と安全操業を祈る。改行 函館では同部会のほか、銭亀沢漁協のイカ釣り漁船7隻も出漁する。函館市水産物地方卸売市場(豊川町)での初せりは2日朝の予定。
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