カレンダー益金で被災地支援…大平さん撮影した石巻など使用

update 2012/5/24 10:57


 函館在住の全盲のカメラマン、大平啓朗さん(32)がこのほど、東日本大震災の被災地を応援しようと、被災地の生活を撮影した写真で制作した卓上式カレンダー「ありがとう 忘れない忘れないで」を販売する。益金の一部を復興支援に携わる団体に寄付する。

 大平さんは昨年6月下旬、知人でアマチュアミュージシャンの大森吉人さんとともに、被災地の宮城県石巻市や南三陸町で地域住民を交流イベントで楽しませるボランティア活動を行った。3日間の滞在中、被災しても明るく元気に生活する住民や子供たちを撮影した。

 撮影写真を復興支援に役立てたいと考え、昨年12月ごろからカレンダーの制作に取り組み、撮り収めた約200枚の中から15枚ほどをカレンダーやパッケージ用に使った。

 写真は無邪気に太鼓をたたく女の子や大平さんの白杖を持つ兄弟、高齢者ら生き生きとした表情をとらえ、がれきの山など震災の爪痕も収めた。カレンダーは今年の3月11日から来年10日までの1年間とし、各月とも11日を起点に翌月の10日までの1カ月としている。

 カレンダーには、大平さんが作詞した曲「笑顔の絵本」や大森さんの曲「君のために歌う北風」を収めたCDも付いている。

 「ボランティアをさせてもらい、被災地の人たちにありがとうの気持ちを伝えたかった」と大平さん。

 カレンダーは1800円。申し込み、問い合わせは大平さんTEL080・1890・8497。

提供 - 函館新聞社


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