今夏の市電減便も検討 節電要請にらみ 市交通部
update 2012/5/23 11:18
函館市企業局交通部は、今夏の電力不足に備え、運行本数を減らしたり、ダイヤを調整したりする「間引き運転」の検討に入った。今後、北海道電力からの要請内容次第では減便せざるを得ない可能性もあり、節電対策に頭を痛めている。
市交通部では、市電を一日平均約140本、日中は約6分間隔で運行し、一日あたり6850キロワット時の電力を使う。東日本大震災を受け、昨年度から庁舎や車両内の消灯、電停のあんどん照明のLED(発光ダイオード)化など自主的な節電に努めてきた。
現時点では「具体的には何も決まっていない」(藤田光交通部長)とし、近く北電からの正式な要請を受けて判断する。北電が全道的に要請する2010年比7%の節電が電力使用のピーク時なのか、終日なのかも分からず、10年比の場合に既に運行面以外で節減できている可能性もあり、対応は不透明だ。
同部は「さまざまなシミュレーション」として、ピーク時の間引き運転や運行間隔を延ばして減便することも視野に入れ、6月中にも具体的な対応を決める。市電は1日平均約1万6000人が利用するため、同部安全推進課は「できるだけお客さまに迷惑をかけないように対応したい」としている。
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