迫真演技に観客興奮 箱館五稜郭祭

update 2012/5/21 11:53


 第43回箱館五稜郭祭(同協賛会主催)のメーンイベント、維新行列が20日、函館市内で行われた。本町地区では旧幕府軍と新政府軍の白兵戦が大々的に展開され、沿道に詰めかけた大勢の市民や観光客はくぎ付けだった。

 この日は午後1時から市内三カ所で同時スタート。同地区の行啓通りでは、PL北海道第3MBA所属の子どもたちによるバトンで幕開けし、次いで函館西高、潮見中、本通中といった市内の中学高校吹奏楽部など10組のパレードとなり、華やかなマーチングが披露された。

 中島廉売通りを出発した維新行列の一行は、軍艦開陽丸の山車を先頭に行啓通りに到着。両軍の大砲を合図に白兵戦が始まると雰囲気は一変、気合いの入った掛け声とともに両軍入り乱れるすさまじい立ち回りが繰り広げられた。特に新選組副長の土方歳三が新政府軍との一騎打ちを制し、銃弾に倒れる最期のシーンはひときわ注目を集め、その熱演に盛んな拍手が送られていた。

 行列はこの後、五稜郭公園に移動し、箱館奉行所そばの特設ステージで開城セレモニーを行い、2日間の日程を終えた。

 北斗から初めて維新行列を見に来たという30代主婦は「大砲の音があれだけ大きいとは驚き。戦闘シーンはとても見応えがありましたね」と喜んでいた。

提供 - 函館新聞社


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