市内高卒者の大学・短大進学率 初の40%台突破
update 2012/5/18 10:32
文部科学省などが行った調査によると、昨年3月の函館市内高校卒業者の大学・短大への進学率は40.5%で、初めて40%台を突破したことが分かった。特に女子は過去最高の42.6%を示した。進学率は道や全国をみても年々増えており、高卒者の厳しい就職環境や、専門性などを求める企業の傾向から増加しているとみられる。
調査によると、市内高校の昨年の卒業者数は2795人。このうち、1133人が大学などに進学した。男子の進学率は38.4%で、前年比0.6ポイント増加。一方、女子は同比4.2ポイント増の42.6%と目立ち、過去最高の数字を示した。
全体の進学率は道と比較するとほぼ同じだが、全国比では例年10%以上開きがあり、昨年は13.4ポイント下回った。ただ、函館市は2002年と比べると約6ポイント上昇している。
市内のある公立高校は、例年就職希望者が半数を超えているが、徐々に進学率が伸びているという。同校の進路担当教諭は「少子化で大学に入りやすくなったことや、金銭面でも奨学金制度の利用などでハードルが下がった」と話す。
加えて「自分の可能性を広げようという積極的な進学も目立つが、現実問題として求人が少なくて就職が決まらず、やむを得なく進学に切り替えるケースもある。今後も進学者は増えるのでは」と予想している。
このほか、高卒者の就職率は20.6%と前年比0.2ポイント上がったものの、景気の低迷で依然厳しい状況が続いている。中でも男子は22.1%と過去最低の数字だった。女子は20%台を切り、19.2%となっている。
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