震災で亀裂の石垣4年かけ完全修復、聖ヨハネ教会周辺で工事

update 2012/5/14 10:10


 函館市元町の聖ヨハネ教会周辺で今月から、東日本大震災で亀裂が入った石垣の修復工事が行われている。同教会信徒らを中心につくる市民団体が行政の補助を受け4カ年で元通りにする計画で、6月17日には修繕費を募るチャリティーコンサートを市公民館(青柳町12)で開く。

 計画を進めるのは、元町石垣復元保存の会コンサート実行委(佐々木茂代表)。佐々木さんによると、同教会を巡る石垣はもともと老朽化が進んでいて、「そこに震災の強い揺れが追い打ちをかけた」という。石垣にはひびが入るなどし、観光客らの安全確保も必要なことから、本年度から2015年度まで4年間で工区ごとに修理していく。 工事は石を全て取り除いた後、基礎工事をし元通りに積み直す工程で、費用は約2500万円、毎年度約600万円かかる。文化庁、道、市の認可を受け12、13年度にそれぞれ200万円助成されることが決まっているが、信徒らの寄付金などで残る費用を賄うのには限界があるという。

 そこで、募金活動の一環として6月にコンサートを企画、オペラの分野を中心に全国で幅広く活躍する声楽家の小貫岩夫さん=東京在住=をソリストに招く。小貫さんは「この道」などの日本の歌や、歌劇「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」といったクラシック歌曲を披露。伴奏は函館のピアノ奏者、類家なつきさん。函館男声合唱団の賛助出演も。

 佐々木さんは「石垣周辺の景観保全のためにも、何とか修復させたい。コンサートも継続していきたい」と話している。改行 コンサートは6月17日午後2時から。チケットは2000円。問い合わせ、申し込みは佐々木さんTEL0138-52-2692。

提供 - 函館新聞社


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