フランス軍艦 函館に入港
update 2012/5/12 11:40
フランス海軍の試験・測定艦「デュプイ・ド・ローム」(4500トン)が11日午前、函館市港町2の函館港港町埠頭(ふとう)に入港した。岸壁では函館日仏協会や海上自衛隊函館基地隊のメンバーによる歓迎行事が開かれた一方、近くの埠頭では入港に反対する市民団体の抗議運動も行われた。
入港目的は「親善」で、韓国・釜山(プサン)港から函館港に寄港した。乗組員102人を乗せた同艦は15日まで接岸し、次の神奈川県横須賀港に向けて出港する。同艦の入港は2008年5月以来以来4年ぶり2回目で、フランス海軍の軍艦では5回目となる。
セレモニーでは同基地隊の内山哲也司令が函館の夜景やグルメなど魅力を紹介し「日本の文化や歴史に触れ、楽しみながらリラックスして」と歓迎。同艦のグレゴワール・ジェルマン艦長は「温かい歓迎に感謝し、今回の訪問を日仏友好の形にしたい」と述べた。
このほか、同協会の役員から花束が贈呈されたほか、妹尾正白市港湾空港部長が核兵器廃絶平和都市宣言の宣誓文を艦長に直接手渡した。この日は艦長らが工藤寿樹市長を表敬訪問したほか、外国人墓地の参拝や関係者が招かれた艦上昼食会も。寄港中は海自隊員と柔道などのスポーツ交流も予定されている。
一方、北ふ頭(浅野町)では連合函館地区連合会や民主党函館支部、全労連・函労会議など10団体以上から約80人が参加し、入港の反対集会があった。岸壁では「民間船による友好を」などと書かれたフランス語の横断幕や組合旗などを掲げ、軍港化の反対を訴えるシュプレヒコールを上げた。
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