北斗市 国保1億円黒字へ
update 2012/5/11 10:41
【北斗】市議会文教厚生常任委員会(坂本勉委員長)が10日、開かれた。市は国民健康保健事業特別会計の2011年度の決算見込み(4月末現在)を示した。昨年度から実施した税率改正が奏功し、税収増につながり、単年度では8229万円の黒字。最終的に黒字額は1億円弱となる見通しを示した。
市は昨年度から、11、12年度2カ年の収支の黒字化を目的に国保税率を改正。昨年度の決算見込みで歳出は63億2594万円で、10年度比で1億5865万円の減少。歳入は57億8523万円で、同7635万円減少した。歳入と歳出の差額の5億4071万円は累積赤字分で、10年度決算ベースの累積赤字額6億2300万円と比較して、8229万円の圧縮につながったことになった。
税率改正の効果としては、税収が同1億1542万円増の12億1119万円、一般会計からの繰入金のうち、国保基盤安定負担金が約7400万円増化するなどし、市国保医療課の田村宏美課長は「ほぼ税率改正時の試算通りの結果」とする。5月末開催の臨時市議会に本年度の同会計補正予算案に前年度繰上充用金として5億4000万円余りを計上する。
花巻徹委員は「単年度赤字を出さないといった税率改正の所期の目的は達した」と評価する一方、累積赤字額が依然として多いと指摘。石川英明民生部長は「かろうじて黒字が確保できたが、本年度はどうなるかは分からない。来年度以降の税率改正については、国の社会保障と税の一体改革の動向を踏まえながら、協議していく」と述べた。
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