たすきつなぎ道南の4人疾走

update 2012/5/8 11:04


 日本全国の身体障害者が車いすなどで北海道から沖縄までをたすきリレーし、運動器の大切さを訴える「障害者日本縦断駅伝」が6日、函館入りした。道南の区間は地元在住の4人がつなぎ、ゴールの津軽海峡フェリー乗り場(港町3)に到着、無事に青森のメンバーに託した。

 同運動は運動器障害の予防や撲滅を目指し、世界で行われている「運動器の10年推進活動」を日本全国にアピールしようと実施。医療関係者らも帯同してサポートに当たる。

 一昨年は沖縄から北海道までを北上するコースで実施しており、今回は「完結編」として北海道から日本海沿いに南下。東日本大震災の被災地を元気づけることも目的としている。

 リレーは4日に札幌を出発点としてスタート。6日は長万部〜函館間を4人で協力して走った。このうち、道南区間のアンカーを務めた函館市入舟町の山田行広さん(42)は北斗市市渡から同フェリー乗り場までの14キロを担当。車いすマラソンで使用する競技用車いすに乗りながら同日の午後2時過ぎにゴールし、仲間とハイタッチをするなどして喜びを分かち合った。

 普段、車いすバスケットボールチームに所属しているという山田さんは「参加できて光栄。競技用の車いすに乗るのは13年ぶりだったが、沿道からの声援が励みになり、気持ちがよかった。最後までたすきをつないでゴールを目指してほしい」とすがすがしい表情を浮かべていた。

提供 - 函館新聞社


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