函館駅横の再開発、1万平方メートルに対象拡大
update 2012/5/3 10:16
函館市はJR函館駅横の再開発に関し、市有地と隣接しているJR北海道の土地と合わせて対象地を約1万平方メートルに拡大する。6月に審査委員会を設置し、具体的な応募条件を練り上げた上で7月から再開発のプロポーザル(提案型公募)を実施する。市とJRの土地を一体化してプロポーザルを行うのは初めてといい、市は「より幅広い提案を募りたい」と話している。
市有地は6783平方メートル。1996年、市土地開発公社が青少年科学館など文化交流施設の建設予定地として先行取得し、現在は駐車場として利用されている。JRはこの横に3103平方メートルの土地を持っており、月決めや鉄道利用者向け駐車場として活用している。
市は2009年1月に土地の利用方針を定めており、駅やJR所有地との連続性や一体性を持った土地利用を図ることとしている。これに沿う形で、今年4月25日にはJR側とプロポーザルに関する協定書を結び、市とJRの土地を一体化して公募することを決めた。
土地は賃貸とし、市とJRがそれぞれ事業者と契約。賃借料は不動産の鑑定評価に基づいて決める。また、プロポーザルの関係経費を市が3分の2、JRが3分の1を負担する。
今後のスケジュールとして、6月に有識者で構成する審査委員会を設置して公募要綱を定めるとともに、10月に事業者を決定して12月に市、JR、事業者の3者で基本協定を締結する。来年4月から工事に着手し、北海道新幹線新函館駅(仮称)の開業を見据えて15年4月の施設開業を予定している。
市企画部は「事業者にとっては土地が広い方が提案がしやすく、市とJRにとってもメリットが大きい。函館の顔となる場所だけに、新幹線が来る前からにぎわいを創出したい」と話している。
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