トラック、旅客ともに増加 青函航路輸送昨年度の実績
update 2012/4/28 11:48
道運輸局函館運輸支局はこのほど、昨年度の青函航路のフェリー輸送実績をまとめた。東日本大震災で被災した東北地方への救援車両や支援物資の輸送が多かったため、トラック輸送は前年度比3・9%増の28万8236台、一般旅客も同14・9%増の10万8273人と増加した。同航路が北海道と本州を結ぶ物流の結節点として、大きく貢献したことがうかがえる。
青函航路に就航している津軽海峡フェリーと青函フェリー(共栄運輸、北日本海運)の輸送実績をまとめた。同支局によると、バスは前年度比1・1%増の972台とほぼ横ばい。乗用車は同4・0%減の10万9342台で、燃料高などの影響でマイカーを利用する観光客が減少したとみられる。
震災直後は太平洋沿岸の八戸港や仙台港が被災し、フェリー航路が運休したことで、道内からの自衛隊などの救援車両や支援物資は、便数の多い青函航路を中心に輸送が行われた。これを裏付けるように、月別のトラック輸送は4月に2万6732台を記録、9月(2万8223台)に次ぐ高さだった。
同支局は「震災直後は他の航路が利用できなかった面もあり、トラックなどは函館までの陸送距離が長くても利用したケースが相当あったのでは。震災を機に、需要の高さが改めて示された」と話している。
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