フランス海軍 来月、函館入港計画

update 2012/4/28 11:47


 フランス海軍の試験・測定艦「デュプイ・ド・ローム」(4500トン)が、5月11〜15日に函館港への寄港を計画していることが27日、分かった。函館市は核兵器搭載の有無を外務省などに照会し、「搭載していない」とする回答を受理しており、近く入港の許可を判断する。

 市港湾空港部によると、寄港目的は「親善」で、計画では釜山(韓国)から11日午前9時に入港、15日午前10時に出港し横須賀港へ向かう。受け入れれば、函館港への同艦入港は2008年5月以来2度目で、外国艦船では今年2月の米海軍第7艦隊の掃海艇「パトリオット」(1312トン)以来となる。

 今月上旬に外務省連絡があった。同部は今月19日付で核の持ち込みについて在日フランス大使館と外務省に照会したところ、「同艦は核兵器を搭載していない」と、核搭載を否定する回答があった。現在、寄港中の市民との交流や催しなどの予定を確認している。

 同艦は全長102メートル。海上での情報収集を主な任務とし、12・7ミリ機関砲を2基有する。今回は乗組員102人が乗船する。警備の都合上、使用岸壁は港町ふ頭(港町2)となる見通し。市の妹尾正白港湾空港部長は「現時点では許可していないが、他の船や漁業への支障の有無など情報収集に努め、入港の可否を決めたい」としている。

提供 - 函館新聞社


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