道南4地点 津波10メートル超…道試算の予測図
update 2012/4/25 11:17
東日本大震災を受け、道内の津波想定の見直しに取り組む「道防災会議地震専門委員会」の作業部会が公表を先送りした北海道太平洋沿岸の津波浸水予測図は、従来の予想を大幅に上回る内容で、渡島管内(10市町37点)は11.3〜1.3メートルの津波の高さが試算されている。予測図はハザードマップを見直す際の基礎資料となるため、市町が早期の正式発表を望んでいる。
現時点での最大水位予測値は▽函館市尾札部11.3メートル▽森町砂原東3、10.2メートル▽鹿部町大岩、鹿部9.9メートル▽北斗市当別9.7メートル▽八雲町落部7.0メートル―など。500年間隔地震で函館市は最大2.3メートルと想定されており、これより大幅に高くなる。
渡島総合振興局によると、管内11市町すべてがハザードマップを含む防災計画を策定済み。このうち、東日本大震災後に津波避難計画の策定に着手したのは北斗市のみ。函館市、北斗市、知内町が津波浸水予測図を作っているが、これは震災以前のものとなっている。正式発表を受け「ほとんどの市町がハザードマップを見直す必要が生じる」(地域政策課)という。確定値が示されないと、ハザードマップの見直しが進まないことから、市町からは不満の声も聞かれる。
同委員会は、さらに精度を高めて詳細な推計を行った上で1〜2カ月後に公表する方針。最大水位については変わる可能性もある。道は公表後、渡島を含む太平洋沿岸の6振興局で自治体や関係機関を対象に説明会を開く予定。
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