水産・青果 数量ともに増加 昨年度の両市場 冷凍スルメイカ大幅増
update 2012/4/24 11:34
函館市はこのほど、市水産物地方卸売市場と青果物地方卸売市場の昨年度取扱実績をまとめた。水産物市場は主力のスルメイカ(マイカ)が減少したものの、冷凍スルメイカの取り扱いが大きく増加、青果物市場もニンジンやバレイショなど野菜の取り扱いが増え、両市場とも前年度の数量から上回った。
水産物市場は数量で前年度比5・2%増の4万2974トン、金額も同1・1%増の182億5025万円だった。生鮮スルメイカは数量で同17・6%減の4724トン、金額で同20・6%減の13億5508万円と減少し、海水温の上昇などが影響したものとみられる。一方で冷凍スルメイカは数量で同24・2%増の2万2409トン、金額でも18・5%増の62億5499万円。「過去にない大幅な伸び」(市市場課)といい、数量と金額の増加を後押しした。
このほかではホッケが同2・3%増の994トンと、全道的に不漁に見舞われたサケの885トンを上回った。ホタテは同4・5%減の1159トン。同課は「ここ数年スルメイカは出足が遅く、燃料高騰なども気にかかるが、今年こそ大漁に期待したい」と話す。
青果物市場は数量で同2・1%増の5万8745トン、金額で同3・5%減の132億5630万円。「2010年が猛暑や長雨など天候不順が続いただけに、昨年度は数量、金額とも正常に戻った」(同課)と分析する。
野菜で数量が増加した品目が多く、ニンジンで同17・7%増の3258トン、トマトで11・1%増の3587トン、バレイショは同10・2%増の3753トン―など。青果ではミカンやカキ、モモなど5品目で数量が増えたが、リンゴやメロン、ブドウなどが減少した。
同課は東日本大震災の影響に関しては「福島県産のモモに値がつかない時期があったが、少しずつ戻ってきている」と話している。
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