最多76店、バル街盛況 石巻からも

update 2012/4/23 10:46


 函館市内の西部地区をスペインの伝統的な立ち飲み居酒屋「バル」に見立て、ピンチョス(つまみ)や酒をはしごして楽しむ「第17回函館西部地区バル街」(同実行委主催)が22日、同地区で開かれた。前回よりも11店多い過去最高の76店が出店。東日本大震災の被災地から、宮城県石巻市の「知産地賞の会」が元町のカフェ・ペルラで初出店し、人気を集めた。

 今回は市芸術ホール(五稜郭町)などで23、24の両日開催される世界料理学会inHAKODATEのプレイベントとして実施。

 22日は午後1時半から、末広町の市地域交流まちづくりセンター内の案内所で当日券を販売。400部ほど用意したが、販売前から100b以上の長い列ができ、40分ほどで完売した。

 同地区一帯は、市民や観光客でにぎわい、家族連れや友人同士のグループが5枚つづりのチケットとマップを片手にお目当ての店の食べ歩きを楽しんだ。着物の来場者に振る舞いサービスをする「きものdeバル」が行われ、和服姿で店を回る女性グループも見られた。

 今回、初出店した日本バーテンダー協会道本部函館支部は五島軒本店(末広町)で4種類のカクテルと特製スモーク・ロースト・ビーフをピンチョスとして提供。浜道工幹事長(41)は「人気のあるイベントに参加できて光栄。バーテンダー協会を多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と話した。

 各所で音楽ライブやフラメンコのショーなど協賛イベントも繰り広げられ、午後6時すぎからは生ハムやフレッシュチーズなどの振る舞いサービスが行われ、客足を誘った。

 市内杉並町の加藤恵理さん(32)は「石巻の出店を知り応援の気持ちで券を買いました。初めてでしたが、にぎわいがあって素敵なイベント」と、友人とともに満喫していた。

提供 - 函館新聞社


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