本年度コンベンション87件、参加予定者は最多の4万3800人
update 2012/4/20 11:02
函館国際観光コンベンション協会は、2012年度に函館市内で開かれる各種団体の大規模な会議や大会などコンベンション(市民向けを除く)の開催予定をまとめた。件数は前年度当初に比べて19件減の87件だが、参加人数では7383人増の4万3833人と、統計が比較可能な09年度以降では過去最多となり、地域への経済波及効果が期待される。
調査は同協会が毎年行っていて、今回は1月中旬〜3月下旬までの間、市内約700の団体、組合などを対象にコンベンションの日程や規模、参加者数などを聞いた。イベント内容によって集計の対象範囲が変わるが、近年は実績ベースで年間100〜130件前後、参加規模も4万〜5万人台で推移している。
本年度は、規模別では国内規模が41件、道内規模が39件といずれも昨年度に比べて減少したが、参加予定者数では、国内規模が2万7403人、道内規模が1万3840人と、いずれも昨年度を大きく上回る見通しだ。また、国内外から集まる国際規模は昨年度1件の予定だったが、本年度は7件、2590人と急増し、昨年の東日本大震災前の水準に回復した。
主な大会では、今年8月30、31の両日に函館市民会館や市民体育館で予定されている「自治労第84回全国大会」が5000人の参加を見込み、市は「一つの団体の大会でこれだけの参加規模は近年では記憶にない」(コンベンション推進課)という。
このほか、6月の「第31回全国城下町シンポジウム函館大会」(2000人)、10月の「表千家同門会全国大会」(1200人)、5月の「第9回北前船寄港地フォーラム」(1000人)、「日本地震学会2012秋季大会」(同)など、春から秋の観光シーズンに1000人以上の大規模な大会が目白押しだ。
同協会などによると、昨年度は震災の影響で開催の中止や延期もあったが、実績ベースでは件数で125件、人数で5万8974人に上った。市の調査では2000人規模の大会では経済波及効果が1億5500万円との試算もあり、同課は「3年後の新幹線開業を見据え、観光資源をPRしながら誘致に努めたい」としている。
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