新青森―新函館間 建設費878億円増額
update 2012/4/19 10:06
2015年度開業予定の北海道新幹線新青森―新函館(仮称)間149キロに関し、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は18日までに、総事業費が当初計画を878億円上回る、5548億円に上る見通しを明らかにした。新幹線乗り入れに対応する青函トンネルの改修や雪害対策などを盛り込んだもので、開業予定の時期に変更はない。
同機構によると、増額分の内訳は材料費の物価上昇分が321億円と最多で、青函トンネルの改修で280億円、雪害対策で187億円、東日本大震災を踏まえた脱線対策で47億円―など。一方で「建設工法の見直しやトンネル改修方法の変更などでコストを縮減した」(同機構)といい、実質的な青函トンネル改修費増額分は186億円としている。
新青森―新函館間の建設費は本年度で1125億円が計上されており、05年度からの累計額は3352億円。今回示された増額分を加えた総事業費比では、60・4%が配分された計算となる。
同区間は事業費の3分の2を国、残りを道と青森県が負担する。道新幹線推進室によると、増額分878億円のうち、整備新幹線の貸付料を除く道と青森県の負担分は293億円。これを案分すると道が157億円、青森県が136億円となる。
同室は「貸付料の額が国からまだ示されておらず、実質負担がいくらになるのか分からない。2003年4月価格(4670億円)に比べ、物価上昇や安全対策などを踏まえると増額分は必要な額」との認識を示す。「負担増は間違いないが、今後精査をして、できるだけ小さくできれば」としている。
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