声楽家、義美さん 来月19日最後のリサイタル 

update 2012/4/17 12:21


 函館の声楽家、大村義美さん(65)が5月19日、最後のリサイタルを函館市芸術ホール(五稜郭町37)で開く。体調不良で長時間の演奏が困難になってきたため。本番には学生時代からの友人も駆け付け、思い出の曲というカンツォーネの独唱、二重唱など、イタリア歌曲をメーンに披露する。大村さんは「存分に歌い切りたい」と意気込んでいる。

 旧上磯町出身の大村さんは、道教育大函館校卒業。埼玉県で教職に就いたが、音楽への道を捨て切れずに26歳の時、東京芸大音楽学部に入学、4年間声楽を勉強した。卒業後は北海道へ戻り、網走や熊石など各地の高校を転々とし、上磯高校校長を最後に退職した。

 教職を務める傍ら演奏会にも精力的に出演してきた大村さん。函館でも市民オペラの会の公演や合唱活動に参加するなど音楽文化発展に貢献してきたが、「年々長く歌い続けることができなくなってきた」という。今後は数曲程度の出演や、6年前から指揮者を務める函館MB混声合唱団での歌唱指導を続けていく。

 プログラムは4部構成。第1部は「思い出の歌」と題し、学生時代から自身の音楽観に影響を与え続けているというロマンチックな「愛しい人よ」や「おお春よ」など5曲。第2部ではトスティ、サルバトーレら5人の作品を歌う。

 また、東京芸大時代の同期である指揮者、声楽家の半田暁さん(60)=茨城県在住=も出演し、第3部の二重唱で共演する。第4部では、同合唱団団員40人のバックコーラスで、「帰れソレントへ」「フニクリフニクラ」など4曲。来場者とともに「サンタ・ルチア」を皆唱する場面も設ける。伴奏はピアニストの妻、陽子さん(65)。

 半田さんは「思い出に残るステージになるよう頑張りたい」。大村さんは「カンツォーネとはいえ、誰もが一度は聴いたことがある曲もあるのでは。透明感ある曲調を楽しんでもらえれば」と話している。

提供 - 函館新聞社


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