「ハイカラ號」出発進行 今季の運行開始

update 2012/4/15 14:12


 函館市交通部は14日、明治期の路面電車を復元した「箱館ハイカラ號(ごう)」の今季の運行を始めた。春の青空が広がる中、レトロな車体が函館の街並みをのんびりと走り抜け、本格的な観光シーズンの幕開けを告げた。

 ハイカラ號は1910(明治43)年に千葉県で運行を開始。18〜36年まで客車として市内を走った車両を除雪用のササラ電車に改良した。92年の市制施行70周年を記念して台車をそのままに復元され、93年から観光シーズンに運行している。

 レトロな制服に身を包んだ専属運転士の山川武士さん(39)と車掌の滝下恵さん(23)を乗せた一番電車は午前9時ごろ、駒場車庫を出発。西部地区では異国情緒漂う景観に赤を基調とした車体がとけ込み、観光客らがカメラを向ける姿もあった。

 第1便には市交通局OBで、ハイカラ號の乗務経験もある元運転士谷秀勝さん(74)も乗車。「音や揺れは昔のままで、いよいよ函館にも春が来たという感じがする。吹きさらしの運転席は函館山に雪が残るうちは寒いんだ」と懐かしんだ。

 運行は10月31日まで。一般の市電と同じく湯の川―函館どつく前などを1日4往復する。毎週火・水曜や荒天時は運休。問い合わせは同部事業課(電車担当)TEL0138-52-1273。

提供 - 函館新聞社


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