Jバス乗車券販売好調 1カ月で60万円 採算ライン超え

update 2012/4/14 13:14


 函館市陣川町の陣川あさひ町会(西川孝一会長)が1日から運行しているコミュニティーバス「Jバス」の乗車券の売れ行きが好調だ。3月中旬の販売開始から1カ月。採算ラインを上回る約60万円に到達した。同町会は「予想以上の反響で、さらに使い勝手のいいバスに磨き上げたい」としている。

 Jバスは、行政の補助金を受けず、住民らの乗車券収入のみを財源に運行。函館バス(高盛町、森健二社長)と運行委託契約を結び、大型バスで平日に1日7便、土日、祝日に3便、これまでの路線バスにはなかった美原や昭和地区に直結する15キロを45分で回る。

 同町会は3月12日から乗車券の販売を開始。運行前までは販売額が赤字最低ラインとなる51万円の約6割に当たる約35万円にとどまっていたが、4月に入り、帰りの通学バスがJバスに移行した中学生らを中心に売り上げが急伸。12日現在で計59万500円に達した。

 内訳は月2500円の定期券が135枚、2カ月有効の15枚3000円の回数券が65枚、町会館のみで取扱中の1枚(200円)単位のばら売りが290枚。同町会は「新設された神山児童館を使う子どもたちや、美原地区の大型スーパーで買い物するお年寄りの利用が好調」と話す。

 今後は利用者の要望やアンケート調査を踏まえ、近隣の温泉施設に向かう特別便の運行や渋滞を避けるルート変更などの見直しも検討する。Jバス運営委員会の上野山隆一代表(47)は「購入いただいた皆さまに感謝の気持ちでいっぱい。これからサービスや利用者をどう伸ばし、維持していくかが課題」と話している。

提供 - 函館新聞社


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