厚沢部町国保病院 常勤医に熊谷さん赴任
update 2012/4/13 12:21
【厚沢部】昨年9月から欠員となっていた厚沢部町国保病院(南田英俊院長)の常勤医に熊谷展国さん(46)が赴任し、副院長に就いた。医学博士で麻酔や救急医学を専門に総合的な診療に当たり、「個々の患者の思いを汲んだ医療を心がけ、職員とも意思疎通を図っていきたい。世間話から診療相談と心を通わせ、信頼を築きたい」と話している。
同病院は町内で唯一の医療機関。副院長の不在期間、常勤医は南田院長のみで、通常の診察に加え、各種健診や予防接種などをこなし、負担増が懸念されていた。外科、内科と総合的な医療に携わる熊谷医師の着任に、町や病院関係者は「町民の待望で地域医療の充実に弾みがつく」と歓迎している。
熊谷さんは東京生まれで、東京医科大卒。この春まで市立根室病院に勤務していた。道南での生活は初めてで、「厚沢部に来たときは雪の多さに驚いたが、豊かな森林の街並みにほっと心が落ち着いたのを覚えている」と語る。厚沢部での医療環境については「看護師ら優秀なスタッフがそろっており、これからもっと国保病院を活用してもらえる力添えになれれば」としている。
道内では麻酔専門の医師が不足しており、今回の熊谷医師の赴任は道南の医療界においても朗報。国保病院は「道立江差病院や函館などの病院とも連携を深めることができるはず」と話す。南田院長は「熊谷医師は厚沢部だけにとどまらず、道南における医療充実において宝のような存在」と期待する。渋田正己町長も「熊谷医師の人懐こい笑顔と性格に町民もすぐ心を打ち解けてくれるはず。厚沢部で長く勤務したいと言ってくれているので本当にありがたい」と歓迎の様子。
熊谷さんは「チームワークを大事に国保病院の存在意義を意識して日々臨みたい」としている。
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