函館の女性 喫煙率高く 全国平均上回る 保健所がアンケート
update 2012/4/8 11:53
市立函館保健所はこのほど、2011年の「市民の健康意識・生活習慣アンケート調査」結果をまとめた。それによると、女性の喫煙率が13%と、依然として全国平均より高く、家庭などで受動喫煙の影響を受ける非喫煙者も10%に上る実態が分かった。家庭や社会環境が今なお喫煙を容認する実態が背景にあるようだ。
同アンケートは市の健康推進事業「健康はこだて21」の資料にする目的で、2001年から5年おきにさまざまな項目を設けて実施。今回は喫煙を含む全12項目で昨秋実施、約4400人中1800人から回答があった。
結果によると、11年の函館市民の喫煙率は男性32・1%、女性13%。前回調査からそれぞれ4・9ポイント、4・5ポイント減少した。市健康増進課は「施設の全面禁煙化や完全分煙の徹底を契機にやめる人は確実に増えている」と話す。
しかし、10年の全国平均に比べ函館の女性は4・6ポイント上回る結果に。年代別でも20〜40代の母親世代は23%前後で、全国に比べ10ポイント高い。同課は「かつての教育機関で喫煙防止対策が行き届かなかった面があるかもしれない。親や友人ら周囲の人に加え、社会全体で喫煙を容認する環境も根付いていたのでは」とみる。
また、今回初めて非喫煙者の受動喫煙状況を調査。「ほぼ毎日」たばこを吸う人は学校や公共施設が0・1%だったのに対し、家庭や職場では約10%に膨らんだ。「見知った間柄の人への配慮もなお必要」(同課)との実態をうかがわせる。
同課は2003年から、効果的な受動喫煙対策を行っている飲食店や公共施設を「おいしい空気の施設」に認定しているほか、市内の教育機関で禁煙防止教育講座を実施。同施設には今年1月末現在で381施設が登録するなど、禁煙への機運は高まっている。
同課は「アンケートでは多くの男女が禁煙したいと回答した。そうした人には禁煙外来を積極的に紹介していきたい」としている。
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