南茅部公民館 来年度改修へ 耐震強化やバリアフリーも
update 2012/4/8 11:53
函館市は、来年度から南茅部公民館(川汲町1520)の改修工事に着手する。施設の老朽化に加え、昨年度実施した耐震診断で耐震強度の不足が分かったため。本年度は工事に向けた実施設計を行い、耐震性能を満たしながら、省エネ化やバリアフリー設備を備えた利便性の高い空間にしていく。
同館は1972年に建設。これまで地域住民の文化・スポーツ活動のほか、各種講演会、研修会の場として使用され、2010年度には延べ6178人が同館を利用。津波避難所と災害時の一時避難所にも指定されている。
昨秋から進めてきた耐震診断の結果によると、震度6強の地震に対する耐震性を表す指標(Is値)は0・251。「倒壊または崩壊の危険性が高い」とされる0・3未満を示した。
改修では耐震壁の増設に加え、講堂の壁の一部を解体し軽量化することで耐震性能を向上させる。また、補強に伴って施設機能も改善。高齢者らが多く利用していることから階段となっている玄関をスロープにし、エレベーターの設置も検討するなど、バリアフリー化を促進させる。
このほか、断熱材を新たに付けることで省エネ化を図るほか、トイレの改修も予定している。本年度は実施設計費として1340万円を計上した。
市教委施設課の大島由紀課長は「工事中は施設の閉館を予定している。改修は多岐に渡るが、公民館は地域の活動拠点として欠かせないため、単年度で行いたい」と話している。
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