青森のタウン誌が函館を特集

update 2012/4/8 11:52


 青森市のタウン誌「あおもり草子」は、1日に発行した第208号で、函館を紹介する特集ページを初めて掲載した。津軽海峡をはさんだ隣町同士の函館と青森を対比させた構成となっていて、函館市民も編集に協力した。

 同タウン誌は1979年に創刊。青森市内の企画会社「ぷりずむ」が、青森県内をエリアに年6回、偶数月に発行し、市民の視点に立った切り口で、青森の風土や文化、歴史、街の話題などを紹介している。

 2015年度予定の北海道新幹線開業を見据えながら、今以上の青函交流の期待を込めて函館にスポットを当てた。タウン誌では、連絡船や縄文遺跡を特集した際に函館を紹介したことはあったが、函館そのものの特集は初の試み。県外の市町村を扱ったのも初めてという。

 208号では「函館・青森海峡行ったり、来たり」と題して、両市のベイアリアや周辺の観光スポットを25nにわたり特集。

 函館の紹介部分は「ギャラリー村岡」(元町)を営む村岡武司さんが巻頭エッセーを執筆したほか、市内のフリーランス・プランナー、田村昌弘さんが案内役と写真撮影を担当。タウン誌編集部の記者が西部地区や湯の川温泉地区などの飲食店を巡り、探訪記として記した。

 田村さんは「記者が取材相手の懐に踏み込めるような道しるべ役を心掛けた」と振り返る。

 今回は特別に函館市内の主な書店でも販売。同編集部は「両市の違い、魅力が読み取れる内容。両市民がお互いに関心を深めるきっかけになれば」としている。

 A4判、48ページ。定価600円。問い合わせは同編集部TEL017-773-3477。

提供 - 函館新聞社


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