函館の3病院が「認知症疾患医療センター」に指定
update 2012/4/6 12:29
道は函館市内の函館渡辺病院(湯川町)、富田病院(駒場町)、亀田北病院(石川町)の3病院を、認知症医療の拠点となる「認知症疾患医療センター」に指定した。道南では初めての指定で道内全体では11カ所となった。指定期間は4月1日から2017年3月31日までの5年間。
同センターは、認知症の地域医療連携の中核として一定の条件を満たした医療機関を指定し、2008年ごろから国の整備方針を受け都道府県が指定している。
物忘れか認知症なのかを専門的な検査で見極める鑑別診断を行うほか、合併症、周辺症状などへの対応、地域の診療所、介護施設と連携した治療、患者サポートなどを行う。また、認知症にかかわる専門的な相談窓口を開設し、地域への啓発やかかりつけ医への研修指導をする役割も担う。
専門医や精神保健福祉士などの専門職の配置や、磁気共鳴画像装置(MRI)や単一光子放射断層撮影装置(SPECT)を活用できる体制を確保、精神病床を備えている―などがセンター設置の条件となる。
3病院は指定前から国の基準に沿ったセンターを院内に開設していて、亀田北、函館渡辺は09年から、富田は10年から実施している。今回、こうした実績も考慮され指定となった。
各病院とも、地域の専門職や患者の家族などで構成する医療連携協議会を設置しているが、今後は3病院合同の協議会を設置し、道南圏域の連携構築を目指す。
富田病院認知症総合医療センターの谷内弘道センター長は「センターとしてその名に恥じないよう、新たな企画を考え、さらにパワーアップしていきたい」、亀田北病院の井上芳郎院長は「地域住民に今まで以上に利用してもらえるようさらに充実した運営を図りたい」とし、函館渡辺病院も「認知症疾患の保健医療向上に寄与する取り組みを推進してききたい」(認知症疾患医療センター)としている。
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