交流の場 活用して…ボックスギャラリー可夢居

update 2012/4/5 11:13


 レンタルボックスやスペースを提供する「ボックスギャラリー可夢居」(函館市松陰町17)が、幅広い世代の注目を集めている。人と人とが出会い、夢を実現できるような店作りで、生きがいに創作活動を楽しむ人を応援している。

 代表の菅野洋子さん(63)は、看護師やボランティア、介護施設での勤務を経験し、2009年8月に同店をオープン。家庭内の交流が希薄になりつつある現状から、たくさんの人が交流する場所を作りたいと考え、人通りの多い同店を選んだ。

 レンタルスペースでは、ソーイング教室や習字教室など、会話を楽しむ人でにぎわい、レンタルボックスには、手作りのバッグや人形、菅野さんが制作した木工作品など多彩な手工芸品が並ぶ。オープン当初は、30個あるレンタルボックス(60センチ×40センチ×30センチ)を有料で貸し出していたが、現在では希望者の相談に応じながら無償で貸し出しているのがほとんどだという。「商売ではなく、交流の場として活用したい」と話す。

 店を訪れた旅行者と手紙の交換を続けるなど、交流の輪が広がっている。来店した市内の女性は「お茶を出してくれたり、楽しく会話ができるので、用事がなくても菅野さんに会いに来ている」と笑顔。

 菅野さんは「作品発表の場は制作の励みになる。グループで集まるなど、若者を中心に頑張る人に活用してもらいたい。何でも面白いことをして函館を元気にできれば」と話している。

 問い合わせ先はTEL070・5051・8089(菅野さん)

提供 - 函館新聞社


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