3陣営準備着々…次期衆院選
update 2012/4/5 11:13
次期衆院選に向け、道8区(渡島・桧山管内)の各候補予定者が急ピッチで準備を進めている。8区は2009年の前回選挙で圧勝した民主党の逢坂誠二氏(52)に、松前町長を務める自民党新人の前田一男氏(45)と、昨年の道議選に出馬した共産党新人、古岡友弥氏(35)が挑む構図となりそう。また、橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会が、候補を擁立するかどうかに注目が集まっている。
○逢坂氏 中央で存在感
逢坂氏は前回、引退した金田誠一氏の後任として比例道ブロックからくら替えし、約17万票を集めて圧勝。現在は民主党の筆頭副幹事長を務め、中央政界で存在感を増す。多忙を極める中でこまめに地元入りし、昨年から小規模の対話集会「オープンミーティング」を函館市内で開始。今年に入り、道南13カ所で新春の集いを開いたほか、3月には北斗、八雲、森、木古内などで対話集会を重ねた。
3月に開いた党第8総支部の定期大会で逢坂氏は「いつ何があってもおかしくない。国会の情勢を考えるとまさにその時期が近づいている」と述べ、臨戦態勢を強める。事務所関係者は「できる限り丁寧に、党の政策を有権者に伝える場面を作っていく」とした上で「現職としての活動の延長線上で、後援会活動にしっかり取り組んでいく」と話す。
○前田氏 体制構築急ぐ
前田氏は2003年に無所属で衆院選に出馬し落選した後、松前町長に転身。今年2月に自民党8区支部長に就任し、衆院選に再挑戦する。4月10日の任期満了後函館市内に事務所を構えて、本格的に体制構築を開始する。連合後援会と管内全市町の後援会を4月中に立ち上げる予定で、連合後援会長には五稜郭タワー社長、中野豊氏の就任が決定済み。現在は町長退任あいさつを兼ねて管内をくまなく回り、6月中の解散と7月下旬の選挙を想定しながら活動を進める。
前田氏は「管内を回る中で、民主党政権への不満や不安、怒りを感じる」と手応えを示すとともに、課題となる保守勢力の結集について「佐藤派、阿部派関係なく協力をお願いしている。自民党の道議3人や各市町の議員の協力を得ながら、組織作りを急ぎたい」と話す。
○古岡氏 対立軸を示す
共産党が道8区に候補を擁立するのは、2005年の前々回選挙以来。昨年の道議選(函館市区)に出馬した若手の古岡氏に白羽の矢を立てた。消費税増税やTPP(環太平洋連携協定)、大間原子力発電所建設への反対姿勢を掲げ、民主、自民の2大政党の批判票獲得を目指している。党関係者は「民主党が期待に応えられず、自民党とも変わらない。共産党という対立軸を示したい」と擁立の意図をを説明する。
古岡氏は東日本大震災後、福島第一原発事故の避難者支援活動などの経験を打ち出しており、「復興支援で知り合った友人らと協力して、広く支援を呼び掛けていく」と、共産支持層を固める従来の手法からの脱却を目指す。また病院事務に携わった経験をもとに、医療・福祉関係者への浸透を図る構えだ。
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