松前町長選告示、新人2氏が一騎打ち

update 2012/4/4 12:31


 【松前】任期満了に伴う松前町長選が3日、告示された。新人で前副町長の松尾祐三氏(68)と新人で前町議会事務局長の石山英雄氏(56)=いずれも無所属、届け出順=の2氏が立候補を届け出た。1997年以来15年ぶりの選挙戦は新人2氏による一騎打ちとなった。投票は8日で即日開票される。

 2期8年務めた前田一男町長が次期衆院選への出馬を表明したことから、新人2氏が後継を争う。人口減少が進む同町の活性化策として、ともに町の基幹産業である漁業の振興を訴えている。

 この日は、両陣営とも選挙事務所で出陣式を行い、第一声を上げ、選挙カーで遊説に出発。町内をくまなく回り支持拡大を呼び掛けた。

 松尾氏は漁業をはじめ、水産加工業、畜産、観光振興などの分野で徹底した産業づくりを掲げる。午前8時20分ごろ、町唐津の事務所で開かれた出陣式で「町は課題山積だが、3期12年副町長を務めてきた経験を生かし、即戦力でまちづくりにあたっていきたい」とあいさつ。「町民と対話し、町民目線で行政を進めていく。まちづくりは人づくり」と力を込めた。

 石山氏は漁業生産基盤の整備や水産加工業の振興、子育て支援の充実などを政策の柱にする。同9時ごろ、役場前で第一声を上げた。「町政には多くの課題があるが、町民の声を丁寧に聞く、現場主義の役場づくりをする」と強調。「愛する松前町の過疎化を食い止め、次の世代に夢と希望を持たせられるような、活力あるまちづくりをする」と声を張り上げた。

 投票は8日午前7時から午後7時まで町内19カ所の投票所で行われ、午後8時10分に開票し、同9時半ごろには大勢が判明する見通し。期日前投票は4日から7日まで。役場と各支所で行われる。

 2日現在の選挙人名簿登録者数は7905人(男3755人、女4150人)。

提供 - 函館新聞社


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