野村水産 定置漁業で全国初のエコラベル「流通加工段階認証」取得
update 2012/3/31 13:24
函館市臼尻町の久二野村水産(野村譲社長)が30日、日本の水産エコラベル制度「マリン・エコラベル・ジャパン(MELジャパン)」の流通加工段階認証を取得した。定置漁業では全国初の取得で、これにより製品にラベルを付けて消費者に持続的漁業をアピールできる。製品の需要増に一層弾みが付きそうだ。。
MELジャパンの認証は、生産段階と流通加工段階の2つ。南茅部地区では、南かやべ定置漁業協会(会長・野村社長、11経営体19か統)が昨年5月、定置漁業では全国初の生産段階認証を受けた。同10月には、定置が資源を枯渇させない漁法とあらためて価値が認められ、認証対象が8種から漁獲全魚種に拡大された。。
MELジャパンのマークを付けた品物の流通・販売には、加工流通業者が流通加工段階認証を取る必要があり、定置漁業のほか、加工業も手掛ける野村社長は当初から取得に向けた準備を進めていた。。
この日は、同社で審査機関の日本水産資源保護協会(東京)から野村社長に認証証書が授与された。同社は定置で漁獲した原料を自社加工、直営店での販売やインターネット直販などを行っており、認証水産物が他の産地の水産物と混ざることはない。野村社長は「うれしい。まずは加工商品からエコラベルを張っていく。差別化により、商品の引き合いが強まるなどメリットは多い」と喜ぶ。今後鮮魚についても、体制を整備して追加申請する意向だ。。
対象魚種は、定置漁業協会の定置網19か統の漁獲物。有効期間は同日から3年間。
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