大沼の春 まだ遠く、解氷遅れ厚さ60センチ

update 2012/3/30 12:17


 【七飯】今冬の冷え込みで厚い氷の張った大沼の解氷が遅れ気味だ。自然公園財団大沼支部(上野文男所長)によると、毎年、「白鳥台セバット」周辺から解氷が進み、昨年3月29日には小沼側の水面は開けていたが、今年は小沼もまだ3分の2程度。大沼公園内ではスノーモービルなどの営業も継続中で、いつもとは違った春を迎えている。

 公園広場には、雪と氷の祭典の名残もあり、29日もたくさんの雪が積もったままで、雪にはしゃぐ台湾などからの観光客でにぎわいを見せた。1月中旬からスノーモービルなどを提供する大沼合同遊船(堀元社長)の冬季営業は過去最長記録を更新中。「そりツアー」の中間地点にある氷の厚さを計測するポイントでもいまだに60センチもあり、「今年は異常」とする。

 例年であれば、氷上がぬかるみ始め、冬季営業を終えて遊覧船の化粧直しなど運航の準備を進めている時期。同社は「3月下旬に遊覧船を動かし、『温暖化の影響だ』などといった年もあったのだが、今年の運航開始は4月中旬までずれこみそう」と話す。30日も冬季営業を継続し、31日以降は天候状況を見て判断することにしている。

 一方、大沼漁業協同組合(宮崎司組合長)関係者も頭を悩ませる。毎年4月上旬に網走湖からワカサギの卵が届けられ、今年も5000万粒の放流を予定。しかし解氷の遅れもあり、「網走の状況もあるが現時点では予定が立っていない」という。

 4月中旬には旅行会社によるミズバショウの観賞ツアーが組まれ、大沼国際観光コンベンション協会恒例の「駒ケ岳・大沼湖水安全祈願祭」も15日に予定し、本格的な観光シーズンを控える。同財団は「湖水の氷がなくなるのは天候次第だが4月中旬ごろになりそう」としている。

提供 - 函館新聞社


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