砂原漁港、岸壁上屋一部工区が完成
update 2012/3/30 12:16
【森】衛生管理型の漁港として整備が進められている砂原漁港(砂原4)の岸壁改修工事が一部終了し、荷さばき場と岸壁の間に延長約90メートルの上屋が完成した。直射日光や風雨、降雪、カモメなどのふんの付着を防ぎ、鮮度、品質の向上につながる。新年度には残る工区の工事が始まり、完成すれば管内最大となる延長約200bの屋根付きの岸壁となる。
同漁港の水揚げは年間約2万dで、スケトウダラやカレイ、エビ、ホタテなど、さまざまな漁が1年を通じて行われている流通拠点漁港。水産物の付加価値向上を目的に衛生管理施設として、函館開発建設部函館港湾事務所が整備を進め、本年度から2カ年計画で行われている。
屋根は、漁船クレーンなどがぶつからないように、岸壁から3b離し、魚箱を積んだり、フォークリフトでの作業のために高さは5b、柱の間隔を17bとした。天井にはカモメなどの侵入を防ぐ防鳥ネットを張った。
また、改修前は海側に水が流れるようになっていたこう配を逆にし、3カ所にフィルターを設置した排水溝に屋根の雨水とともに流して、水をろ過する。第1工区の終了に伴い、スケトウダラなど同漁港の水揚げの50%以上が衛生管理対象魚種となる。
29日に同漁港で行われた報道公開には、同開建の橋詰知喜次長、砂原漁協の坂本藤吉代表理事組合長(80)らが出席。同漁協は、新年度に製氷能力日産15d、貯氷能力30dの製氷機や冷蔵施設を整備する予定で、坂本組合長は「衛生管理には日ごろから注意を払ってはいるが、上屋の完成でより安全、安心な水産物の供給ができると確信している。噴火湾産ではなく、砂原産の水産物としてブランド化を進めたい」と話していた。
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