150年の歴史一冊に…函館ハリストス正教会史を発刊

update 2012/3/29 12:38


 函館ハリストス正教会(函館市元町3、ニコライ・ドミートリエフ司祭)は、教会の歴史をまとめた「函館ハリストス正教会史」を初めて発刊した。28日、同教会で記者会見したニコライ司祭は「長い歴史の中で残された資料を日本の財産として伝えたかった」と話した。

 日本ハリストス正教会の創建者、聖ニコライ渡来150年記念式典の開催(2011年)に合わせ、ニコライ司祭ら信徒有志が09年9月、編集委員会を立ち上げ、資料収集や編集作業に着手。今月完成した。

 教会史は3部構成。1部は聖ニコライが箱館着任した幕末期から150年余りの通史を紹介。2部は信徒の寄稿文、3部は函館中央図書館の長谷部一弘館長や道立函館美術館の大下智一学芸員ら教会外の専門家の論文を掲載している。

 表紙は同図書館所蔵の「官許箱館全図」を印刷し、聖ニコライが渡来した1861年ごろの箱館の様子を表し、裏表紙には1882(明治15)年時点の道内、全国の正教会の分布図を示した。1部の通史の執筆は、ニコライ司祭の妻山崎瞳さんと松井真佐子さんの編集委員2人が担当した。

 会見でニコライ司祭は「教会が所有している資料だけではこれだけのものを作ることができず多くの人の協力に感謝したい。これで終わりではなく、後世により完璧なものを編集するためのたたき台になれば」と話した。

 教会史はA5判368ページ。1000部発行。希望者には3000円で頒布する。問い合わせは同教会TEL0138・23・7387、ファクス同23・7939。

提供 - 函館新聞社


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