尾札部道路「臼尻―豊崎」開通

update 2012/3/29 12:37


 函館市南茅部地区の国道278号のバイパス尾札部道路(尾札部―大船間14・8キロ)のうち、臼尻―豊崎間3・6キロが28日、開通した。これにより尾札部―豊崎間11・9キロがつながった。現道の安全性向上や津波発生時の避難路確保のほか、市縄文文化交流センター(臼尻町、道の駅・縄文ロマン南かやべ)へ鹿部方面からの行き来がしやすくなる。

 同日、市南茅部支所で約40人が出席して尾札部道路建設促進地域協議会(加藤詔三会長)主催の式典が行われた。加藤会長が「交通の利便性が向上し、通学児童の安全確保に大きく貢献する。災害時の避難路としても効果を発揮する。終点まで早くつなげ、大船遺跡、市縄文文化交流センター、垣ノ島遺跡、著保内野(ちょぼないの)遺跡を一直線で結びたい」と期待を込めた。来賓の工藤寿樹市長、函館開建の高橋敏彦部長が祝辞を述べた。

 式典後、臼尻の本線上で加藤会長ら6人がテープカットで開通を祝い、約20台が豊崎まで走り初めした。

 函館開建によると、開通区間は片側1車線で、車道の幅は片側3・25メートル、路肩1・5メートル、歩道は片側のみ3メートル。制限速度は60キロ。尾札部道路で唯一の「豊崎ひろめトンネル」(538メートル)がある。道道臼尻豊崎線を使い、鹿部方面へ通り抜けできる。

 函館開建は昨年10月の同センターオープンに合わせ、安浦―豊崎間5・9キロのうち、同9月末に安浦―臼尻間2・3キロを先行して開通。残る豊崎―大船間2・9キロは2016年度以降の開通予定。尾札部道路の総事業費は187億円。

提供 - 函館新聞社


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