「夷酋列像」、7月に松前城で特別公開

update 2012/3/28 11:06


 【松前】フランスのブザンソン美術館に収蔵されている蠣崎波響(1764―1826年)の名画「夷酋(いしゅう)列像」が、7月23日に松前城で特別公開されることが決まった。同美術館のエマニュエル・ギゴン館長が27日に同町を訪れ、前田一男町長に伝えた。展示は1日限りだが、波響が同作品を描いてから約220年ぶりに松前の地に里帰りすることになる。町では特別公開に合わせ、講演会も予定している。

 波響は松前藩の家老のかたわら画家としても活躍。夷酋列像は代表作で、1789年のクナシリ・メナシの戦いの後にアイヌ民族の指導者12人を描いたもの。同美術館が11点を収蔵しており、7月25日から9月9日まで道立函館美術館に貸し出し、特別展を開催する。函館への里帰りは21年ぶり3度目。

 ギゴン館長はこの日、函館美術館で展覧会の事前協議をした後、同町に到着。会場の候補となっている松前城と江良のパートナーシップランドいさりびを視察し、展示場所の環境をチェックした。

 視察終了後、前田町長と会談。ギゴン館長は、十分な輸送、警備体制を敷くことを条件に松前城で11点全ての作品を展示することを承諾した。松前への里帰りを熱望していた前田町長は「松前での展示は初めてで、子どもからお年寄りまで町民みんなに喜んでもらえる」と感謝した。

提供 - 函館新聞社


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