パリ博覧会で函館の魅力アピール
update 2012/3/28 11:06
函館の観光関係者が、フランス・パリで15〜18日に開かれた国内最大規模の観光博覧会「ル・モンド・ア・パリ」に初めて参加した。会場には函館ゆかりの土方歳三≠燻Q上し、フランス語版の観光案内冊子を配布するなどして函館の魅力を猛アピール。市は「函館観光の潜在能力が高く評価された」と、欧州からの旅行需要に手応えを感じている。
「世界がパリに」と題された博覧会には4日間で約10万人が来場し、欧州やアジア各国から約400の企業・団体が出展。今回は12地域が参加した「ジャパンパビリオン」の一角で、市や函館国際観光コンベンション協会、五稜郭タワーなどでつくる「海外観光客誘致促進協議会」を中心に6人が売り込んだ。
欧州での観光PRは、昨年5月にフランスで発行された旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の改訂版で、函館山などが最高評価の三つ星を獲得するなど市内・近郊で22カ所に星が付いたことがきっかけ。市が昨年10月、ミシュラン本社を訪問した際、博覧会への出展を打診され、本格的な欧州戦略に乗り出した。
市はフランス人のバカンス需要を見込み、急きょフランス語版の観光案内パンフレットを1万部作製。市ブランド推進課によると、従来のパンフレットの翻訳版ではなく「歴史や温泉などフランス人が好む要素を凝縮した」。会場では土方歳三などにふんした関係者も注目を集め、他地域の約4倍に当たる2000部がさばけたという。
市の訪日外国人宿泊者人数調べによると、2010年度に市内に宿泊したフランス人はわずか113人で、台湾(8万8246人)や韓国(2万4454人)をはじめ、米国(2262人)、英国(279人)に比べても少ない。同課は「認知度が低いだけで、函館の資源はフランス人に好意的に受け入れられる要素が多い。今後もPRを継続していくことで可能性はもっと広がる」と期待している。
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